北陸三県が金沢市で税金学習会を開催
石川県金沢市で、八月四日、北陸三県(石川、富山、福井)の農民連が税金学習会を開催しました。 午前中は、全国連常任委員の山下始胤さんが農民連の「行動綱領」から税金の取り組みを話し、午後は大阪府連の足立勝さんが具体的な税金申告について話しました。 山下さんは「農家の“要求”をどう考えるか。“難しい”などと要求があってもあきらめている人が多い。農業所得が減って“俺は税金なんて払えないから関係ない”という農家も増えている。きちんと計算すれば節税にもなるし、なにより一人では出る知恵も出ない。集団で知恵と経験を出し合いながらみんなで記帳することが大切だ」と強調しました。 足立さんは、徴税攻勢を強める税務署の動向など、レジュメをもとに講演。参加者からも具体的な質問が続々と飛び出し、四時間を超える熱心な学習会になりました。 参加者は「一人だと判断がつかないことも多い。集団で書き上げる大切さを痛感した」「他の人の経験や全国的な経験が聞けて、とてもよかった」「パソコンを活用しており税金は困ってないと思っていたが、他の人を見て初めてわかったこともあった。よい交流ができた」と感想を話しています。集団記帳を進めることで、資材費など経費ごとのデータを積み上げ、経営を見直す手掛かりにしたいという意見も出されました。 「今までは春先にバタバタと記帳して終わりという税金だった。これからは出足早く、あきらめてしまった農家に、集団記帳の利点が伝わるような取り組みにしたい」と参加者一同、誓い合いました。
(新聞「農民」2002.9.16付)
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[2002年9月]
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