産直ボックス丸ごと使ってHAPPY料理
今回は遠く北海道の岩見沢市、空知産直センターより届いた野菜BOXです。箱を開けると北海道の涼しい空気まで一緒に猛暑の東京に届いたような爽やかさを感じました。トマト、ナス、キュウリ、レタス、キャベツ、ピーマン、玉ねぎ、ささぎ(さや)、長ねぎの9品です。、大きくきれいな玉ねぎ。美しくて見とれてしまいます。こんなすばらしい野菜があるのに、輸入品に押されて産地で処分されるというニュースを思い出し、改めてくやしさがこみあげてきます。 暑い季節はカレーを食べることが多くなりますので、今回はまず、手作りの福神漬けを作りました。味が薄めなので冷蔵庫保存で2週間くらいで食べきります。多めに作って冷凍保存してもよいですね。
〈福神漬け〉キュウリ・ナス・大根・ニンジンなど好きな野菜を800gくらい厚さ3mmの半月切り又はいちょう切りにして、水200mlに塩大さじ2を溶かした中に漬け、重石をして一晩おいておく。醤油・みりん各50ml、砂糖大さじ4、昆布5cmキッチンバサミで細く切ったものを鍋にひと煮たちさせて、しょうが千切り30g、酢小さじ1を加えタレを作り、そこけ漬けておいた野菜の水気をよく絞って(強く絞るのがコツ)漬ける。
●1日目*豚肉ねぎ塩焼き**トマトのスープ*
●2日目*サンマと揚げ野菜の和風マリネ**キャベツと卵のスープ*
●3日目*ロールキャベツ・ざく切りトマト入り*
●4日目*夏野菜トッピングカレー 福神漬けを添えて*1、カレーベースを作る。 にんにくひとかけ、しょうがにんにくの倍量、玉ねぎ2個をそれぞれみじん切りにして、鍋の中に油大さじ1を熱して炒める。水3カップを加えて10分ほど煮て、市販のカレールゥを加えて弱火でさらに5分以上煮る。(長く煮た方がおいしい)2、トッピングを作る。 なす3本は輪切りにして水に3分ほどさらし、水気を取る。フライパンに油大さじ2分の1を熱し、ナスの両面に片栗粉を軽くまぶして焼く。シシトウ・かぼちゃなど、ある野菜も一緒に焼く。 3、お皿にご飯を盛り、カレーベースを流す。上にトッピングの野菜をのせる。プチトマトの輪切り、枝豆やとうもろこしの塩茹でなどものせて彩りよく仕上げる。
●5日目*キュウリの水餃子*1、中身を作る。キュウリ2本は短め・太めの千切りにして、塩小さじ2分の1を混ぜてしばらくおく。卵1個を溶き、中華鍋にサラダ大さじ1を熱し、炒り卵を作り、皿にあけて冷ましておく。ボールにひき肉80g、包丁で細かく切った海老80gを入れ、日本酒、醤油、ごま油各小さじ1、しょうが小さじ2分の1、こしょうを加えながら菜ばしで混ぜる。キュウリの水気を絞って加え、炒り卵、長ねぎ8cm分のみじん切りも加える。 2、市販の餃子の皮40枚に包み、お湯で茹でる。 3、ねぎ小口切り・しょうゆ・酢・ラー油など好みで混ぜたものをタレにして、つけて食べる。
●6日目*玉ねぎたっぷり酢豚**わかめスープ*
空知産直センターです北海道は今、色とりどりの野菜が最盛期北海道は、ご存じのように冬は一面の雪。年間を通じて野菜ボックスを出荷するには、地元野菜の確保が大きな課題となっています。今年で十三年目を数えた野菜ボックス。今年は一ボックスの野菜品目の増加(レギュラーで九品、ミニで六品)を目標に取り組んでいますが、天候不順や害虫の影響などの諸事情で、なかなか思うようにはいかず悪戦苦闘中。安全で生産者の顔の見える野菜を食卓に届けるために、今後も頑張りたいと思っています。 生産者が物を作っていく上での喜びは、(1)計画どおりに出荷ができた時、(2)現金収入になる時、(3)消費者の喜ぶ声を聞いた時、(4)作物の出来が良かった時、など。つらい時はその逆で、作物が病気や害虫につぶされること、減反や廃棄など「生産調整」しなければならない時などです。 今の時季はナスやトマト、キュウリ、ホウレンソウなど色とりどりの野菜が最盛期となり、一年のなかで最も地元の野菜たちがにぎやかになる時期でもあります。玉ネギ、人参、ジャガイモ、カボチャなどもこれから収穫を迎え、食べ物がおいしいと言われる北海道らしく、どれをとっても美味しい野菜たちが順調に成長してくれることを願い、仕事に励む毎日です。 (空知産直センター 石井学)
(新聞「農民」2002.9.2・9付)
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[2002年9月]
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