添加物追認 日ハム偽装に抗議食健連がメーカー・厚労省に
輸入牛肉を国産と偽装してBSE対策費をだましとった業界最大手の食肉メーカー、日本ハム。全国食健連と農民連の代表が八月二十三日、港区にある東京支社に抗議しました。 「偽装と税金をだまし取ったという二重の不正に心底怒っている。一企業に止まらない大きな社会的責任がある。次々と不正が発覚し、今の解明では到底納得できない」(新婦人代表)、「BSE発生以来、畜産農家がたいへん苦しんでいるなかで、メーカーのこういう不正は憤激にたえない。全容を隠さず解明し、具体的な対策をとってほしい」(農民連代表)、「今回の不正のせいで、なんの責任もない労働者を解雇するなど許されない」(労組代表)などの、厳しい声が上がりました。 日本ハム側は「今回の不始末は大変申し訳ない。不明な部分も早く解明し、モラルを社員に根づかせるなどの仕組みも考えていきたい」と謝罪。「三カ所の営業所を閉鎖するが、労働者の解雇はしない」と回答しました。 また同日、厚生労働省に、食品添加物の追加承認に抗議し、その削減と検査体制の強化を求める要請を行いました。 厚労省は「多くの食品が輸入されているのだから、欧米で使用されているもので、安全なものは認可していく。でないとまた商品回収が続いてたいへんだ」「安全審査はしっかりやる。古い添加物の認可を取り消すから数は増えない」と強弁。 これには「いったいどこの国の、誰の安全を守っているのか」「規制を緩める音頭をとるくらいなら、企業にしっかり法律を守らせるのが政府のあり方ではないのか」との抗議が吹き出しました。
(新聞「農民」2002.9.2・9付)
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[2002年9月]
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