茨城・常陸の農民センター女性部「のぞみの会」作って、食べて、知らせて仲間がふえた!
茨城の常陸野農民センター女性部「のぞみの会」は、八月二十五日に地元で開かれる茨城県母親大会の成功をめざすとともに、自転する支部づくりのために力を発揮しようと役員会で決めました。
身近な活動が喜ばれる身近な会場なら参加しやすいと、五カ所の支部が「手づくり豆腐と島寿司を作ってみませんか」というチラシで呼びかけました。女性はおいしいものを作って食べる身近な活動が喜ばれることを実感しました。このとりくみで農民センター会員一人と女性部員七人が増えました。そのささやかな経験を紹介します。四月の役員会では、「母親大会を成功させる。のぞみの会員に知らせ、参加してもらう。自転できる支部活動をめざす方針が出ているので、のぞみの会でもなかなかできなかった支部活動を必ずやろう。人数が少なくても実施しよう」との方針を決めました。実践しようとしていた矢先の六月に「のぞみの会」の船出に力を出してくれ、昨年まで病をかかえながらも部長をしてくれた高橋たけ子さんが、亡くなりました。 いつも高橋さんと一緒に会の活動に参加していた地元の会員さんのショックと落胆ぶりは大変なものでした。私たちに「たけ子さんがいなくては、もうどこへも行けないよ」と泣きました。すかさず役員さんが、「そんなことないよ。みんなでここへ来るから、やろうよ。たけ子さんも、それをきっと望んでいるよ」と言いました。そんなことがあった後の六月の役員会でみんなの思いが一つになって、支部活動の中身が話し合われました。そして、(1)豆腐作りと島寿司づくりをやろう、(2)母親大会のことをみんなに知らせ、参加してもらおう、(3)五カ所の支部でやろう、(4)のぞみの会に入っていない女性会員にも知らせて仲間を増やそうと確認し、各支部の役員さんが相談して日程も決めました。
心置きなく話せる楽しささっそく、大豆や米はもちろん、調味料、ミキサー、豆腐作りキット、鍋、温度計、チラシ、テレビに報道された農民連食品分析センターのビデオなどを積み込み、「作って、食べて、仲間づくり」の行脚がスタート。第一回目は七月六日、常陸野産直センターを会場に開き、七人が参加。 第二回目は七月十日の関川支部。支部の役員さんに出欠の返事を聞こうと電話すると、「みんなに電話をかけているところだから、もう少し待っていてね」と、声がはずんでいます。もう一人の役員さんは「みんな忙しいけれど、午前中だけでも来てみないって誘っているのよ」との返事。当日は十人が参加し、いろいろな話が出されました。 霞ケ浦町は広い範囲なので二カ所で実施。七月十八日は亡くなった高橋たけ子さん宅近くの集会場で開催。たけ子さんのことで嘆き悲しんでいた会員さんと連絡をとりあい計画を進めてきました。寿司用のおいしい魚と一緒に新しい顔ぶれが五人、合計で十三人が参加。二回目は七月二十五日に行いました。 玉里支部では七月二十三日に行い、農民センター会員、のぞみの会の入会者がありました。 初めての参加者が「心置きなく話すことができてとっても楽しかった」と喜んでいました。 私は県母親大会の事務局長を引き受けて、連日多忙の日程ですが、予定通り各支部でとりくみ、仲間づくりもできて本当によかったと思います。女性部員のいない地域もあるので、仲間を増やしていくことが、今後の課題となっています。 (常陸野農民センター 久保田紀子)
(新聞「農民」2002.8.26付)
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[2002年8月]
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