「農民」記事データベース20020812-551-15

旬の味


 二人の孫が新潟から来た。兄の達也は五歳、妹の加奈子は二歳。兄は小さい時から、はがまない性格なのに、妹は玄関に入った途端、お母さんに抱きついて泣いている。しばらくして、おばあちゃんの私と仲良しになった▼達也が「加奈がどうしておばあちゃんを好きになったんだろうね」と聞く。「遊んでやったからじゃない」と答えると、「おばあちゃんが素敵だからだよ」と達也が言った。孫たちは帰ったが、その言葉を思い出しては、ニコニコしながらトマト作りをしている。孫はすごい! 一銭も使わずに私をこんなに幸せな気分にすることができる▼今年の日本母親大会は九州の福岡で開かれ、私も参加した。「食の安全と日本農業を守れ」の分科会に出たが、二百三十人の方々が熱心に討議し、すばらしかった。また、六歳で被爆した安井幸子さんから実体験の話を聞くことができた。平和と命の尊さをしっかり学んできた▼孫たちが大きくなった時、徴兵制につながる有事法制は絶対につくらせないと、八月十五日を前に強く思った。

(君)

(新聞「農民」2002.8.12付)
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2002年8月

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