千葉県八日市場市

大豆トラスト畑で今年も種まき

為我井　雅子

　銚子に近い千葉県八日市場市飯塚で七月十四日、大豆の種まきをしました。畑は東総農民センターの寺本幸一さんが所有し、同センター事務局が世話してくれています。

　二十アールほどの畑に、畝（うね）幅七十センチ位の線を引き、そこに十センチおきに「ヒューガ」という種類の大豆の種をまき、土をかけていきます。都会からの参加者と、今年は寺本さんの息子夫婦の利幸さん、さやかさん、生まれたばかりの咲楽（さくら）ちゃんも参加して、にぎやか。さわやかな天気で青空にヒバリが高く飛び、しばし汗を流しながら十六人で頑張りました。

　作業は一時間半位で終了。はるかかなたまで続く緑の田んぼに吹く風が波をつくり、その色と音にしばし感激。冷たいトマト、スイカ、麦茶（寺本さんの大麦でつくったもの）で渇いたノドをうるおしました。その後、出来たての八日市場市ふれあいパークで“手打ちうどん”もいただきながら、会員同士の交流を深めました。

　雨上がりのどぶどぶの田んぼに種をまいた年、ハスモンヨトウ（害虫）の異常発生で全滅状態の年、種をまいて半月も経ってやっと発芽した干ばつの年、今年は間もなく来る台風で種が流されなければ良い発芽になるでしょう。毎年毎年違った条件の中で、会員と生産者は収穫まで見守っていきます。

　今年は五年目。もっともっと会員を増やし、大きくしたい。農民の方と一緒に食と農を守る共同の輪を大きく広げていきたいね。収穫祭には、いままでの成果をまとめたり、ヒューマン・ファーマーズにきてもらって、楽しく仲間を増やしたいなどの意見や抱負も出されました。

　出来た大豆を味噌や醤油、きな粉などに加工してもらえることが楽しみです。