「農民」記事データベース20020805-550-03

BSE・米で農水省交渉

食健連・農民連・畜全協 7・19中央行動


 「米、農業つぶしを許すな! 農民の切実な要求を政府にぶつけよう」――農民連、食健連、畜全協は七月十九日、「七・一九中央行動」に取り組みました。百人を超える参加者が、農水省前での要請行動に続いて、BSEと米問題に分かれて交渉。さらに夕方、明治公園で開催された「医療改悪反対・有事法制許すな! 七・一九全国大集会」に参加しました。

 農水省は、食糧庁生産調整研究会の「中間とりまとめ」に続いて「ミニマム・アクセス米の影響評価について(案)」を公表。BSE対策では「BSE特別措置法」の具体策となる「BSE対策基本計画(案)」が発表されたばかり。交渉はどちらも白熱したものになりました。

 佐々木健三農民連会長は「BSE問題では、我々の運動が新法実現の力になったが、米政策では農水省は国の責任を投げ打とうとしている。今日の行動は小泉改革への国民的なたたかいに連なるもの」とあいさつ。

 BSE交渉では、「年度が違うとか書類の不備などとはねつけずに、農家の実態に合った基本計画にしてほしい」「三十カ月育てた牛が一キロ二百円ではやっていけない」「病畜牛の処理対策を」などの要求が次々と。農水省は謝罪の言葉はないものの、病畜牛などの対策をとると答えました。

 また、米問題の交渉で厳しく追及した、新潟県京ケ瀬村で四・七ヘクタールの水田経営を営む倉島良司さん(52)は「国の言うことに従って三十年間、米作りを続けてきたが、もうがまんならない。抜本改正だと言うが、これまでの反省が何もない。国の食料・農業政策のズレを感じた」と語っていました。


怒りの声をぶつけよう

 農水省は「ミニマム・アクセス米の影響評価について(案)」と「中間とりまとめ」に対する意見を募集しています。研究会事務局では応募された意見・要求を参考にして確定版を作成すると言います。「輸入しながら減反とはなにごとだ!」の怒りの声を一つでも多く、農水省にぶつけましょう。

●送り先は

 ※郵送の場合 〒一〇〇-八九五一 千代田区霞が関一-二-一 食糧庁計画流通部計画課「MA米」または「米政策」パブリックコメント係あて

 ※メールアドレス comme_sykeikaku@syokuryo.maff.go.jp(MA米)またはcomme_syokuryo@syokuryo.maff.go.jp(中間とりまとめ)

 ※ファックス 03―3508―2467

●締め切り 八月十六日 郵送の場合は必着

●注意事項

 ※個人は住所、氏名、年齢および職業、法人は法人名および所在地を明記(公表はしない)

 ※冒頭に「“MA米の影響評価について”に対する意見」なのか「“中間とりまとめ”に対する意見」なのか明記

(新聞「農民」2002.8.5付)
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2002年8月

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