和歌に詠む「昔に戻すな…」引き揚げ者名簿の放送傾聴を命じた亡き母への思いをこめて茨城県北農民センター 大野憲治さん茨城・県北農民センターの大野憲治さんから届いた、反戦への思いを詠んだ和歌を紹介します。
百人一首の一枚札の憶え方に『むすめふさほせ』というものがあります。有事法制で一段ときな臭くなったこの頃、『むかしにもどすな』と反戦一枚札を作ってみました。(下記) 亡母の思いを中心に創りましたが、そのままでは生々しいので孫としての気持ちを借りて詠むことにしました。 父は千島沖にて撃沈されたと聞いております。白木の箱には数片の遺骨と認識票が入っていたそうですが、母は「誰の骨か判ったものじゃない」と、一九四八年までラジオの尋ね人や引き揚げ者名の放送を傾聴するよう私に命じました。
(新聞「農民」2002.6.24付)
|
[2002年6月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224
Copyright(c)1998-2002, 農民運動全国連合会