「農民」記事データベース20010730-503-07

遺伝子汚染に歯止めを

「ストップ遺伝子組み換え 汚染種子ネット」が設立


 「ストップ遺伝子組み換え汚染種子ネット」(代表・山田勝巳)の設立集会が、六月二十九日、東京で開かれました。同ネットは、アレルギーを引き起こす危険があるスターリンクの混入問題をきっかけに、「遺伝子汚染の拡散」に歯止めをかけようと設立の準備が進められてきたもの。農民連も運営委員として参加することになりました。

 同ネット準備会は、四〜六月、アメリカ産飼料用トウモロコシを独自に分析し、三検体から組み換え遺伝子を検出しました。そのうち一検体から、日本では栽培が許可されていない「Bt11」「E176」という組み換え遺伝子を特定。

 ネット準備会は、農水省に対して、輸入種子の厳重な検査や、組み換え遺伝子の有無の表示、生産者などが処分した場合の補償などを求めました。

 「ストップ遺伝子組み換え種子汚染ネット」では、汚染実態の調査・検査、政府や種子会社への「遺伝子組み換えをするな」の申し入れとともに、在来種など遺伝子組み換えでない種子の生産と確保の運動などにもとりくんでいくことを申し合わせました。これには農民連食品分析センターも協力していくことにしています。

 「スーパースイートきぼう」は検出せず

 農民連食品分析センターは、各地で作付が広がっている「スーパースイートきぼう」を分析したところ、組み換え遺伝子は検出されませんでした。

(新聞「農民」2001.7.30付)
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2001年7月

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