沖縄県民と連帯する完熟パイン産直がスタート
六年目を迎えた沖縄のパイナップル産直が、今年もいよいよ始まります。毎年消費者から「完熟でおいしい」「輸入物と違って優しい甘さ」「お中元に喜ばれる」など大変好評です。今年は気象条件にも恵まれ、豊作の見込みです。出荷の時期は七月中旬から九月中旬です。
収穫時期は動物とのたたかいに…産直パインの人気の秘訣のひとつは、熟度七〜八度まで熟すのを待って収穫し、すぐに航空便で送ることです。そのため、一般の未熟期に収穫して船で運んで来るパインとは違う格別のおいしさが家庭に届けられます。しかし一方で、畑の完熟パインを狙う動物の被害が悩みです。カラスはパインをひとつずつ突っついてしまい、またイノシシはとてもずる賢く、隙あらば実を狙ってきます(あまりに賢いので現地では「大学生」と呼んでいます)。それに対して農家も、反射盤や防除ネットなどで対抗し、収穫間際には畑の前で張り込むなど、収穫のこの時期は特に、動物との熾烈なたたかいが繰り広げられます。 さらに炎天下での収穫作業は重労働。東村で、約九〇アールの畑でパインを育てる金城絹江さん(五〇)は「収穫はすべて手作業。畑を歩いて、ひとつずつショルダーバッグに詰めていきます。実でいっぱいになるとバッグは五〇kgにもなり、それを担いで車と畑を往復するので大変です。しかしそれでも我が子のように育てたパインが無事に出荷されると、本当に嬉しい。食べた人から美味しいと言われることが一番幸せ」と語ってくれました。 センターの組合員は「物を作ってこそ農民」を合言葉に、パイン産直を通じて生産を増やし、仲間を広げようと励んでいます。
基地撤去で沖縄県民と連帯の産直先日の米兵による婦女暴行事件は全国に衝撃と怒りを広げました。米軍基地の撤去闘争を進める沖縄県民が、本土の消費者と、産直を通じて連帯し運動をすすめようと始まったのが、この「パイン産直」です。みなさまからのご注文をお待ちしています。ご注文は、必ずファックスでお願いします。
◇価格パインの生育に合わせて出荷します。注文が殺到するとすぐにはお届けできないことがあります。あらかじめご了承下さい。 (産直協 笠原尚)
(新聞「農民」2001.7.16付)
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[2001年7月]
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