海外から新年のメッセージ
新自由主義の亡霊粉砕を韓国全国農民会総連盟議長 鄭 光勲世界はいま、アメリカを中心とした国境を超えた独占資本の資本蓄積を保障するための新自由主義の亡霊が、あたかも吸血鬼のように暴れまわっています。新自由主義は、各国の条件と状況を考慮しなければならない農業部門に対してもWTOを通して例外のない刃を振り回しています。WTO農業交渉は、各国の提案書の提出を受けて、二〇〇一年に本格化することが予想されます。今回のWTO農業交渉も、かつてのウルグアイ・ラウンド交渉と同様に、アメリカをはじめとした独占資本の利益を徹底的に貫徹させることで結末をつけるでしょう。 全国農民会総聯盟は、農業交渉だけでなく韓国の民衆運動団体と連帯して、新自由主義・WTO反対闘争を展開しています。新自由主義による資本の無差別な攻撃に抵抗することは、一国だけでなく、世界の民衆の当面する任務です。 今後、全国農民会総連盟と農民運動全国連合会の連帯活動をよりいっそう発展させ、新自由主義・WTO反対闘争を世界的連帯として発展・前進させましょう。
あなたたちの発展望むイタリア国際交流センター・クロチェビア代表 アントニオ・オノラティー農民連の仲間の皆さんに簡潔ですが、私たちの心からのメッセージを送ります。世界の一部、ここヨーロッパでは、地球は、やっとそれにふさわしい尊敬を取り戻しつつあります。 動物、植物、水、そして土壌をも変質させてきた支配階級は、今日、ついに自分自身の無責任さに恐れをなしはじめています。そうはいっても、利益追求一辺倒の経済には、この状態を元に戻す政治的能力も、道徳的な力も残っていません。 そこで、彼らは「農民は畑に戻らなければならない」と言うにいたりました。今日、支配階級こそ農民を必要としているのです。 農民は、次の世代との連帯と正義にもとづく強い結びつきを持ち続けたいと考える人々と一緒になって、変化を引き起こし、われわれに押しつけられた支配的な発展モデルに代わるものを追求する責任を引き受ける必要があるのです。 生命は商品ではありません! あなたたちの探究は、私たちに大きい教訓をあたえ、私たちすべてに希望をもたらしています。 あなたたちがとどまることなく発展を続けられることを希望しているクロチェビアは、最も深く暖かい抱擁を送ります。 私たちは、あなたたちの最も緊密な友人であり続けたいと思っています。
公正な農業システム実現をアメリカ農業・貿易政策研究所代表 マーク・リッチー平和で希望に満ちた新年にあたり、農業・貿易政策研究所からのご挨拶を申し上げます。新年を迎えるにあたり、より公正で持続可能な農業システムを構築するために農民とともに活動している私たちは、世界貿易機関(WTO)が二〇〇一年三月に農業交渉を始めることに対して深い関心を抱いています。 価格の安定や食糧の入手という問題を度外視して、アメリカなどが押しつける自由化圧力は非常に強まっています。世界中の民衆の声であるシアトルからのメッセージは、十分に耳を傾けられるべきであるにもかかわらず、ほとんど尊重されていません。 私たちは、農民にとってより公正な農業システムを実現することを要求して、他の人々とともに今後とも断固として活動しなければなりません。 私たちは、このたたかいをあなたたちと共有することを希望しています。
「農業の素晴しさ」県立高校で講演千葉・宮負さん千葉・房総食料センターの生産者・宮負要一さん(39)は十一月二十四日、千葉県立小見川高校に招かれ講演しました。宮負さんは「畑に行って作物を見て、よく育っているのを見ると楽しくなる。野菜は気候や土が育て、人間のやることは限られているが、生育を見ながら“土”をどうやって作っていこうかと考えている」と農業の素晴らしさを強調しました。(房総食料センター 福田昭明)
(新聞「農民」2001.1.8付)
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[2001年1月]
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