新装開店に「農民連野菜」参上群馬・藤岡市地元ミニスーパー「安全にこだわって作った農民連の野菜です」「新鮮な地元の野菜はいかがですか」群馬県藤岡市のスーパーマーケット「リックスはるやま」が九月十三日、新装開店し、農民連が応援に駆けつけました。
コーナーの評判は上々店長の青年部交流会参加がきっかけで店内に入ってすぐの野菜売り場に、カラフルなイラストとともに、手描きの「農民連コーナー」の文字が目に飛び込んできます。その下には西毛農民組合の組合員が作ったレタス、トマト、タマネギ、泥付きニンジン、大根、ミョウガ、ブドウなど十三品目あまりが山盛り。はっぴ姿の組合員と東京からかけつけた全国連青年部の代表が、「子供たちにはぜひ健康・安全な国産の野菜を食べさせたいですね」と呼びかけながら、お客さんに農民連の野菜をすすめています。この日は新装開店の特売とあって、お客さんも大入り。他の野菜と見比べて検討の末、農民連の野菜を選ぶお客さん、「あなたたちは農家か。農家が持ってきた野菜が一番だ」と何品目も買ってくれる夫婦など、お客さんの反応も上々です。とくに土つき葉つき大根や土つきニンジンは大人気で、大根は午前中には売り切れてしまうほどでした。 店内は、大手量販店にはないアットホームな温もりを感じさせます。量り売りの手作り惣菜コーナーを設けたり、調味料や加工食品なども大手メーカーの物ばかりでなく、良心的で小さな加工業者の物を扱うなど、品ぞろえからも経営者の春山さん一家の熱いこだわりが伝わってきます。 「自分で実際に食べてみて、おいしいものを並べたい」と言うのは、社長の息子さんで店長の春山裕さん。たくさんの物を食べ歩き“これは”というメーカーには足を運んで、品質の確かなものを探してきました。「これからは“安けりゃ何でもいい”ではなく、品質の確かなものを置いて、お客さんにもその良さを知ってもらいたい。野菜も同じです」と春山さんは言います。 春山さんは、新聞「農民」読者の親戚からの紹介で、七月下旬に奈良で開催された農民連青年部の全国学習交流集会に参加。これをきっかけに、青年部幹事会で春山さんの新装開店の時に何か応援できないかと盛り上がりました。「野菜はぜひ地元から」という春山さんのたっての希望もあって、群馬県連や西毛農民組合にも相談。全国連青年部では交流集会に参加した県の青年部を中心に、受注のリストを作成しました。このリストに触発されて地元も奮起しました。 まだまだ始まったばかりの今回の取り組みでは、いくつか教訓もありました。農民連の生産物だと消費者に理解してもらうために、売り場でお客さんが生産者の名前や姿(顔写真など)、場所、作り方などがわかるようなプレートが必要だということ、個別包装一つ一つに農民連シールを貼る、などもその一つです。 「農民連の物はどこに出しても、絶対負けないと思う。農家の人にはもっと自信をもってもらいたいですね。僕らみたいに本当にいいものを探している小売業者は全国にたくさんいると思うんです。農民連の人はつながりを大切にして、もっと広く業種を越えて踏みだしてほしい」春山さんは農民連に熱いエールを送ってくれました。
(満川/新聞「農民」2000.9.25付)
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[2000年9月]
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