相次ぐGM稲の作付承認に怒り今秋、反対運動盛り上げ
多国籍企業が開発した遺伝子組み換え稲の国内での作付を農水省が認可するなど重大な事態が進んでいます。 農水省は三月十日にモンサント社の除草剤耐性稲の国内での作付を認可したのに続き、四月二十八日には、英国ゼネカ社と日本たばこの合弁企業オリノバが開発した低グルテリン稲、六月三十日には、欧州最大の農薬化学企業アベンティスがカリフォルニア米を使い、日本への輸出をねらって開発した除草剤耐性稲の国内での作付や飼料、加工用として輸入を認める決定を相次いで行いました。 これに対して消費者団体や各地の生協組織、産直組織や生産者団体などが危機感を強め、「冗談じゃないよ遺伝子組み換え稲」と、学習会、反対署名、決起集会、列島縦断行動などを計画し、今秋へ向けた広範な運動として盛り上げようとしています。 遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン(天笠啓祐代表)は、七月十三日の全体会議で、遺伝子組み換え稲反対運動を全国的に進めるため、「遺伝子組み換え稲の開発・作付け・輸入に反対する署名」を参加団体で取り組み、九月二十日(木)には、生産者団体、産直組織、生協、JA青年・女性部、販売組織、消費者、マスコミなどに参加を呼びかけ、「遺伝子組み換え稲反対スタート集会」を開催。地方議会への反対請願、列島縦断集会などを行い、十一月中・下旬に反対署名の第一次集約を行い、政府と交渉する大決起集会を準備しています。 すでに関西生協連をはじめ九州のグリーンコープは、「やっぱり組み換え稲はNO!」イヤです!遺伝子組み換え食品・第二宣言――を採択し、反対運動を始めています。 いわてコメネット(県生協連、農民連、農協連)も、七月十八日にフィリピンで稲の遺伝子組み換えに反対しているネス・ダニョさんを招き、フォーラムを開くなど、それぞれ今秋に向けて遺伝子組み替え稲に反対する運動に取り組みはじめています。
(塚平/新聞「農民」2000.9.11付)
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[2000年9月]
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