農民連の店頭販売が大人気「野菜がおいしい!」埼玉・上尾
「さっき、ここで買ったキュウリの漬物、すごくおいしかったの。もっと欲しいんだけど」「ここのトウモロコシ、皮剥いたらすごくいいからビックリ!もう無くなくちゃった?」――埼玉県上尾市の食品スーパー「ユアーズ上尾」で、八月二十二日、農民連が店頭販売をしたときのこと。一度家に帰ってからまた買いに来る、という場面が何度も続きます。「あのトマトほしい」「あのキュウリほしい」――農民連の野菜は大好評で、予定の終了時間前にほぼ売り切れてしまいました。 この日参加したのは、福島県須賀川農民連、長野県北信産直センター、地元埼玉農民連。ブルームキュウリ、試食用のキュウリの浅漬け(あまりに好評で売ることに)、トマト、インゲン、トウモロコシ、キャベツ、グリーンアスパラ、リンゴ、幸水梨、モロヘイヤなどが、ズラリと並びました。 試食もたっぷり用意されて、お客さんとの対話も弾みます。「野菜は、なんといってもおいしさね」と言うのは、どのお客さんも共通。「もう家族も少なくなったし、少しくらい高くても、新鮮で品質の良いものをさがします」というベテランお母さん。「うちは子どもがいるので、安全性が気になります」という小さな子どもを連れた若いお母さん。消費者はこんなにもおいしくて、安全なものを求めている――店先で寄せられる消費者の声に、生産者も「こんなにおいしいと言ってもらえると、自信がつく」と顔をほころばせます。 「ユアーズ上尾」社長の長田幸造さんは「“安けりゃいい”というお客さんばかりではない。本当においしいものは食べてわかる。大切なのは、まずそのおいしさを知ってもらうこと」と強調します。長田さんは、一昨年には台風被害を受けた長野の落下リンゴをいち早く仕入れてもくれました。 「どんなに物が良くても、相場が十円の時に、農民連だけ百円ということはありえない。最初は安くても二〜三年は我慢して出し続けて“農民連の物はいい”というイメージを育てることが大切。もちろん、小売にこれは農民連シールを張って売りたい、と思わせるようないい物を作らなくちゃね。シールも小分け用にもっとたくさん入れてほしい」と、長田さんは要望しています。
(新聞「農民」2000.9.11付)
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[2000年9月]
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